大手 SIer 出身の20代エンジニアが SaaS スタートアップを選んだ理由とは

大手 SIer 出身の20代エンジニアが SaaS スタートアップを選んだ理由とは

新卒で大手 SIer に入社し、社会人4年目の2022年5月にウィズデスクへ転職。
現在はバックエンドを中心にフルスタックエンジニアとして活躍する川路さんに、転職活動の経緯や入社からの5か月間を振り返っていただきました。

将来を見据えたプロダクト開発の方針

― 本日はよろしくお願いします!まずは自己紹介をお願いできますでしょうか。

学生時代は情報工学の学部にいたので、機械学習を中心にコンピューターのハードからソフトまでを幅広く学んできました。特に思い出に残っているのは、部活動で参加した種子島ロケットコンテストですね。

この大会は、自立走行できる惑星探査の小型ロボットが、上空からパラシュートを使って着陸し、目的地にどこまで近づけるかを競う大会です。過去の大会でロボットが目的地まで辿り着いたことはなかったのですが、自分たちで作ったロボットが大会で初めて目的地へ到着し、他の競技を含めた大会の大賞を受賞することができました。

一体感あるメンバーと1つのものを作り上げ、いい結果を得ることができたことは今でも忘れられない思い出です。また、この時の経験がものづくりの楽しさを知る大きなきっかけとなりました。

― 社会人になってからのキャリアを教えてください。

新卒では大手 SIer に入社しました。入社後の OJT 期間では、簡単な社内用システムを開発する機会がありました。学生時代の電子回路や研究用のプログラミングは、基本的に動くことが最優先だったので、使う人を想定したアプリケーションの開発は初めての経験でした。

人が使っていることを想定し、時には要件自体を見直しつつ開発を進めることは、学生時代のロボットを動かすための開発とは、全く異なる難しさを感じましたね。完成したシステムが人の役に立っていることを実感できた点も大きな違いだったと思います。この時の経験から、将来はアプリケーション開発に携わりたいと思うようになりました。

正式配属後は、病院向けシステムの導入に関わる作業を担当しました。主な業務は、アプリの環境をサーバー上に構築し、動作テストや運用のドキュメントを作成することです。すでに製品として完成しているものを扱っていたので、どのように動いているかであったり、どういった部分で不具合が発生しやすいのかノウハウが得られたと思います。

しかしながら、一通り開発が終わったものを扱うため、お客さまの要望に対して改善することができないもどかしさを徐々に抱くようになりました。テストから関わっているので、バグの改善はできるけれど、根本的な改善にはつながらないことがよくありました。

また、お客さまの予算ありきで開発の範囲が決まってしまうことも悩みの1つでしたね。仕方がないことではありますが、もっとよくできるとわかっていても、予算の関係で改善ができないことも多かったです。

― 入社を決めた理由を教えてください。

プロダクトがしっかりとコントロールされていると感じたことは、入社を決めた理由の1つです。最終面接でお客さまからの要望をどのように管理しているか、代表の田口さんへ質問したところ、お客さまからいただいた要望は貴重な意見として受け止めたうえで、本当にプロダクトに必要な機能は何かを優先度も含めて慎重に検討し、開発を決めたものについては、カスタマイズではなくプロダクトの機能として提供する方針である、との回答を受けました。

お客さまごとにカスタマイズして提供することは、お客さまの要望に応えるという点においてはいいことですが、場合によっては将来の負債になってしまう可能性があります。プロダクトを提供する側だけでなく、お客さまにとってもいいことではありません。プロダクトが振り回されることなく、しっかりとコントロールできていることが重要だと思っていたので、すごく印象に残っています。

また、エンジニアの開発環境も特徴的だと感じました。特に個人の開発環境をすべて AWS 上に構築しているというのは、過去に聞いたことがなかったので驚きましたね。端末側のトラブルに影響を受けない、個人の端末にソースコードを置かないためセキュリティが高いなど、非常に先進的な環境だと思います。開発環境を整えるために、適切な投資を行う方針には強く共感しました。

ビジネスサイドと近い距離で働く魅力

― 現在はどのような業務を担当していますか?

フロントエンドからバックエンドまで幅広いタスクを担当しています。最近では新サービスにおけるバックエンドの API 開発を行っています。開発に必要な要件をもとに、実装・検証・プロダクトへの組み込みを行っています。

今後は管理画面の機能追加等、フロントエンドの開発も担当していく予定です。個人で業務に取り組むのではなく、課題の報告や改善案の検討・実行をチームで一緒に進めていくイメージですね。

― ウィズデスクに入って大変だったことはなんですか?

入社前からウェブの知識やスキルがそれほどあったわけではないので、基礎を身につけるまでは少し大変でした。入社後は実際のプロダクトに近いアプリケーションを1からつくるといった、かなり実践的な研修を実施してもらえたので、知識・実務両面でスピーディーにスキルアップできたと思います。フロントエンドの開発をやりつつ、必要となるデータ構造の設計、サーバーからフロントエンドへデータを受け渡す API などを一通り学ぶことができました。

適切なタイミングで方向性を示してくれるなど、1から10まで教わるのではなく、補足してもらう形でフォローしてくれたことも早く吸収できた要因かと思います。

― 入社してよかったことはなんですか?

ビジネスサイドと近い距離で働けていることですね。入社後に特によかったと感じているのはこの点です。

ビジネスチームとは物理的にも距離が近いので、商談獲得から受注後までの一連のやりとりが見えてきます。お客さまのリアルな声がすぐに伝わってくる環境なので、どういうところにお客さまが興味を持っているのか実感することができています。

業務として開発するだけではなく、お客さまが使用するプロダクトを作るという観点ですごくいい環境だと感じています。

― 最後に、今後ウィズデスクでどのような人と一緒に働きたいですか?

ウィズデスクでエンジニアとして働くには、技術ありきではなく、プロダクトがどうあるべきかを考えることが大事だと思っています。弊社のプロダクトは、お客さまとその先にいる一般のお客さまの双方が利用するので、開発者視点にとらわれず、それぞれのユーザーの立場にも立って、何をどのように実装すればプロダクトとしてより良くなるか、ということを日々議論しながら開発を進めています。

言語やフレームワークの使用は手段の一つとして捉え、プロダクトとしてどうあるべきか、お客さまにとってどうあるべきかを中心に考えるカルチャーがウィズデスクの特徴なので、共感できる人はぜひ一緒に働きたいですね。

また、私自身がチャレンジ精神とやり切る気持ちを持って開発に臨んでいるので、そういったマインドに共感できる人だと嬉しいです。例えば、プロダクトの仕様が変わることを前向きに捉えること。仕様を変えるのは工数もかかるし大変だからやりたくない人も多いと思います。でも実際は、将来の技術的な負債を抱えるリスクにもなりますし、時には思い切って仕様を変えることも重要だと考えています。

ウィズデスクではそういった大変だけどやりがいのある業務に関わるチャンスがたくさんあります。チャレンジ精神旺盛な方の応募を心よりお待ちしております!